ちだけさし (乳茸刺)
学名 |
Astilbe microphylla |
日本名 |
チダケサシ |
科名(日本名) |
ユキノシタ科 |
日本語別名 |
アワユキソウ |
漢名 |
乳茸刺(ニュウジシ,rŭróngcì) |
科名(漢名) |
虎耳草(コジソウ, hŭĕrcăo)科 |
漢語別名 |
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英名 |
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2008/06/28 入間市宮寺 |
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辨 |
チダケサシ属 Astilbe(落新婦 luòxīnfù 屬)には、約20-30種がある。
チダケトリアシ A.×amabilis チダケサシとトリアシショウマの雑種
アスチルベ A. arendsii
オオチダケサシ(カラチダケサシ・シナアワモリソウ) A. chinensis(A.davidii,
A.chinensis var.davidii;落新婦・紅升麻)
対馬・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・華東・兩湖・ウスリー・アムール産
『中国本草図録』Ⅰ/0092・『週刊朝日百科 植物の世界』5-277
『全國中草藥匯編 上』p.385
var. koreana(朝鮮落新婦) 遼寧・吉林・黒龍江・長江中下流地方産 『中国本草図録』Ⅲ/1159
ヤチマタチダケサシ var. paniculata(A.rubra var.divaricata)
タンナトリアシ var. taquetii(A.rubra var.taquetii)
ハナチダケサシ A. formosa(A.thunbergii var.formosa, A.nipponica)
A. glaberrima
ヤクシマショウマ var. glaberrima(A.japonica subsp.glaberrima, A.thunbergii
var.terrestris)
コヤクシマショウマ var. saxatilis
タリホノチダケサシ A. grandis(A.chinensis var.koreana, A.koreana,
A. austrosinensis;大落新婦・華南落新婦・紅升麻)
遼寧・吉林・黑龍江・華北・華東・華南・西南産
ハチジョウショウマ A. hachijoensis(A.thunbergii var.hachijoensis)
アワモリショウマ(アワモリソウ) A. japonica 本州(中部以西)・四国・九州産
タイワンアワモリ A. longicarpa(長果落新婦) 臺灣産
ツクシアカショウマ A. longipedicellata(A.thunbergii var.longipedicellata)
A. macrocarpa(大果落新婦) 安徽・浙江・福建・湖南産
アリサンアワモリ A. macroflora(阿里山落新婦) 臺灣産
チダケサシ A. microphylla
キレバチダケサシ var. riparia 鹿児島産
A. myriantha (多花落新婦・金毛七) 『中国本草図録』Ⅶ/3139
トリアシショウマ A. odontophylla(A.thunbergii var.congesta, A.congesta)
バンダイショウマ var. bandaica(A.bandaica, A.thunbergii var.bandaica)
ホソバテリアシショウマ var. oblongifolia
ミカワショウマ var. okuyamae(A.thunbergii var.okuyamae, A.okuyamae)
テリハチダケサシ A.×photeinophylla チダケサシとアワモリショウマの雑種、箱根産
モミジバショウマ A. platyphylla 北海道産 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
A. rivularis
var. rivularis(溪畔落新婦・水濱落新婦・野高梁)
陝西・河南・四川・貴州・雲南・チベット・ヒマラヤ産
var. angustifoliolata(狹葉落新婦) 雲南産
var. myriantha(多花落新婦) 陝甘・湖北・兩廣・四川・貴州・雲南産
A. rubra(腺萼落新婦・虎麻・升麻・紅升麻・金毛三七) 四川・貴州・雲南・ヒマラヤ産
A. shikokiana
シコクショウマ(シコクトリアシショウマ) var. shikokiana(A.thunbergii var.shikokiana,
A.shikokiana)
ヒメシコクショウマ var. sikokumontana(A.thunbergii var.sikokumontana.
A.sikokumontana)
ツルシコクショウマ var. surculosa
ヒトツバショウマ A. simplicifolia 神奈川・静岡産
A. thunbergii
フジアカショウマ var. fujisanensis(A.fujisanensis)
テリハアカショウマ var. kiusiana(A.kiusiana)
アカショウマ var. thunbergii
ツシマアカショウマ A., tsushimensis
漢名を升麻(ショウマ,shēngmá)、和名をショウマという植物については、Click here!
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ユキノシタ科 Saxifragaceae(虎耳草 hŭĕrcăo 科)については、ユキノシタ科を見よ。 |
訓 |
「和名ハ乳蕈刺しノ意、信州の山民ちだけ(傷レバ白乳泌出スル食菌ノ名)ヲ採リ之レヲ此草ノ莖ニ串ヌキ携ヘ歸ル故云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
説 |
本州・四国・九州に分布。 |
誌 |
中国では、チダケサシ属 Astilbe(落新婦 luòxīnfù 屬)の植物のうち、次のものの根茎あるいは全草を紅升麻(コウショウマ,hóngshēngmá)と呼び、薬用にする(○印は正品)。 『全國中草藥匯編 上』p.385
〇オオチダケサシ A. chinensis(A.davidii;落新婦)
タリホノチダケサシ A. grandis(A. austrosinensis;大落新婦・華南落新婦)
A. myriantha (多花落新婦・金毛七)
A. rivularis(溪畔落新婦・水濱落新婦)
日本では、日本産の3種(アワモリショウマ・アカショウマ・トリアシショウマ)の根を 赤升麻と呼び、薬用にする。
〔漢名を升麻、和名をショウマという植物については、Click here!〕 |
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「升麻 初。あわもりのことくにて、ふちいろ也」とあるものは、或はチダケサシか。 |
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